【クリア感想】「キングダムハーツメロディオブメモリー」を今更プレイ【KHシリーズ初のリズムゲー!】【PS5】

PS5
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 こんにちは、カレナミンZです。去年の2022年にキングダムハーツシリーズは20周年を迎えました!同年の4月にキングダムハーツ4の発表がありワクワクが止まらないですね。

さらに2年前の2020年にはキングダムハーツ初の音ゲーとなる「キングダムハーツメロディーオブメモリー」が発売されました。歴代シリーズの音楽で遊べるし、ストーリーの振り返りができる今作。キングダムハーツ恒例の新作まで期間が空き過ぎてストーリーを忘れることあるのでこのゲームでおさらいをしたいと思います。

ゲーム概要

KH3の実質続編にあたる外伝作品です。グミシップという乗り物でかつて冒険した記憶の中の世界を巡ります。シリーズ初のリズムゲームです。

発売日2020年11月11日
対応機種Switch・PS4

ストーリークリア時点の感想です

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トロフィー取得15/45=31%
クリア時間6:56
プレイ機種PS5(PlayStationPlusゲームカタログにてプレイ)

 クリア時間はざっと7時間。ここからやり込みが始まるのでかなり時間がかかりそう。このゲームは「音ゲーができてちょっとだけ物語が進むダイジェストミニサントラ&イラスト集」という印象です。

 シリーズのプレイ歴としては『無印』『チェインオブメモリー(GBA版)』『コーデット(ガラケー版)』以外は全部遊んでいます。『ユニオンクロス』系は途中で諦めました。『無印』はガンガンで連載していた漫画版を買ってました。『KH3』のシークレットムービーはまだ観ていません。それ以外の作品は毎回観られるように隠しボスまで倒しています。

 あと、音ゲーはほとんどやり込んだことがありません…。ゲームセンターの『ポップンミュージック』や『ドラムマニア』の初心者レベルの難易度を数年に一度遊ぶくらいの域です。更に高校大学通算7年軽音楽部のドラム経験者でしたがリズム感が全く無いです。よくバンドメンバーに怒られていました。

良かった点

ストーリークリアする分には易しい

KINGDOM HEARTS Melody of Memory

 ストーリー中の使用ボタンは大きく4種類。基本ノーツ用のL.R.×ボタン、ジャンプの◯ボタン、スティック入力、△ボタンの攻撃。基本のノーツは三ボタンのどれでも反応するのでかなり楽でした。とはいえ難易度が上がれば他の押すボタンも増えていきますので音ゲーガチ勢からしたら満足かもです。

 音ゲーはド初心者ですが、ほとんどの各シリーズをやり込んできたので思い出補正で何とかクリアできました。特にディズニーワールドの戦闘曲はレベル上げで周回していたから初見でも対応できました。オーケストラ調の楽曲はやや難しかったです。

 スタンダード(真ん中の難易度)から裏拍が多めです。下手くそとは言え多少はドラムの心得はあるのでなんとかこなせました。四拍子の裏拍の概念を感じれないとちょっと苦しい場面もありそうです。

KHシリーズの振り返りができる

KINGDOM HEARTS Melody of Memory

 要所要所で今までの振り返りムービーがあります。しかもカイリの語りつきです。「そんなこともあったなぁ」と思い出に浸れます。

 各ワールドの作り込みも良くてかつて遊んだ記憶が蘇ります。遊んでいる中で記憶の中の音楽が掘り起こされ、タイトル通りで素晴らしいです。

 裏を返せば、各シリーズの結末をカイリがガッツリ語ってくれるのでダイジェストネタバレラッシュとなります。音楽からKHシリーズを知るきっかけになるのも良いですが、ストーリーやゲーム体験を通して本編を追いかけたい人は要注意ポイントです。

フィールドバトルモードは歴代シリーズを遊びたくなる懐かしさ

KINGDOM HEARTS Melody of Memory

ほとんどのモードは画像のような歴代のワールドを歴代キーブレード使いが自動で走りながらリズムゲーをする形式です。まるで遊園地のライドアトラクションのような感覚になります。再現度も良く、ハートレス・ノーバディ・アンバース・ドリームイーターと敵キャラもしっかり出てきます。フィールドは原作マップをパッチワークのように繋げられております。画像は『バースバイスリープ』のレイディアントガーデンです。この中央の噴水広場でメガフレア連発のレベル上げが捗るんですよね。と言った具合に昔遊んだマップを振り返りながら遊べて楽しいです。

改めて思わされるキングダムハーツの曲の良さ

KINGDOM HEARTS Melody of Memory かつて一世を風靡したアナ雪の名曲も遊べます。

 大半のディズニーワールドはフィールド曲+戦闘曲が収録されています。世界観にマッチした曲が本当に良いですよね。リトルマーメイドの『アンダーザシー』やトイストーリーの『君はともだち』の原作アレンジもあってディズニーが好きな人も満足できると思います。

今までのイラストも集められるやり込み要素あり

KINGDOM HEARTS Melody of Memory ロクサス周りは音楽もカットシーンも泣けてくる

 歴代のイラストやキャラクターも振り返ることができます。アルテマニア(攻略本)や設定資料集も良いですがデジタルで確認できるのは良いかも。

気になる点、人を選ぶ点

ノーツが見づらい+ボスバトルは画面酔いする

KINGDOM HEARTS Melody of Memory グライド中に敵や背景と被って混乱した

 今作のほとんどのモードが真っ直ぐ進む形式なんですけど、ボタンを押す時に見えるノーツが見づらいです。△ボタンでソラが大技を放ちますがこれまた次のノーツや敵と被っていてわかりにくかったです。

KINGDOM HEARTS Melody of Memory マレフィセント様は毎回登場していますね。

 ボス戦もありますが、ノーツに集中しても背景がごちゃついていて目に入ってやや画面酔いしました。視力は1.5でしたがかなり疲れます。

ジャンプのタイミング

 ジャンプのタイミングだけ任意なのでズレやすかったです。まあジャンプ要素のある音ゲーって聞いたことないので新鮮でした。

テキストでも振り返りが欲しい

 シリーズの曲が聴けたり、アートワークが観られたりと豪華ですが、肝心の振り返りはムービーのみ。シリーズ恒例のジミニーメモがあればと思いました。テキストでの振り返りが無いので登場人物の説明や結局カイリが何をしているのかがわかれば親切でした。

楽曲の偏りと新曲ほぼ無し

 KHⅢの曲はかなり少ないです。Ⅲの物語の実質続編的なゲームなのにいかがなものか。

 同じワールドでのアレンジ被りはホロウバスティオンがダントツ。意外にもネバーランド(ピーターパンの世界)が多数収録です。シリーズお馴染みの『くまのプーさん』がいなかったり、映画が人気の『パイレーツオブカリビアン』は多分大人の事情でカット。新曲の譜面は無しです。強いて言うならエンディングかな。

 とは言え著作権に厳しいディズニーで140曲もあって大満足です。アナ雪の『レットイットゴー』や宇多田ヒカルさんの『光』をフルバージョンの音ゲーで遊べるのは大満足。

 後で調べたところ特典としてSwitch版を購入していてらスマブラSPで曲が追加されるようです。仕方ないですがPS4版、PS5版との連動はナシです。悲しいなぁ。

進展のあるムービーがラストのみに集中している

 無印の曲から順番にクリアしていきますがずっと振り返りムービーのみです。かなり新作との期間が空いているので思い出すにはちょうど良いですが目新しさは皆無です。最後に全ステージ遊びきったご褒美として新規ムービーが見られます。

 同じ形式で使い回しワールドの多かった『チェインオブメモリーズ』や『リコーデッド』がワールドの合間に物語が進んでいました。裏を返せばあれはあれでテンポが悪いと言う側面がありますので、今回は新しい試みだったのかもしれません。内容は後述で。

 このシリーズのトレードオフなことですが『KH』『KH2』『KH3』のナンバリングのみでは絶対内容が理解できない仕様となっています。

シリーズファンは音ゲーを求めているのか?

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 元も子もないですが、アクションRPGのシリーズで音ゲーのみのゲームは需要があったのかは疑問です。※バースバイスリープやKHⅡのアトランティカでも音ゲーがありましたが苦戦した記憶があります。

 もちろん、シリーズの曲は好きですし嬉しい限りなので出たら文句言わずに遊びます。しかしながら重要な続編に繋がるムービーもくっついているのでファンとしては嬉しい反面、苦手な音ゲーに抵抗を感じる面はありました。難易度が低かったのが救いです。

 毎回無印以外は発売日に購入していましたが、音ゲーなら良いかなと後回しにして結局遊んだの発売から2年後でした。遊んでみて良く捉えるなら新しいゲームジャンルの開拓にはもってこいでした。実際に遊んでみると音ゲーの楽しさを学べたので食わず嫌いは良くないと思いました。

ストーリーの感想

 今作も外伝によくある今までに訪れたことのある世界を追体験する方式です。ソラにまつわる記憶を掘り起こして捜索のヒントを探すというカイリの目的。この作品「記憶」に対して色々とあるので、音ゲーとのシナジーは良いですね。

 今回は実質カイリが主人公でしたね。中々アグレッシブなアクションムービーもあって満足です。ただ、結局ソラに憑依して戦ったり、リクが旅に出たりと最後の一押しの活躍がないのがカイリらしいというか不遇な印象。毎回「私じゃ足手まとい…」なこと言ってるからそろそろひとり立ちしても良いかもですよね。ナンバリングの続編まで外伝ラッシュなのでいっそのこと修行パートのゲームを出して欲しい。

まとめ

KINGDOM HEARTS Melody of Memory

 シリーズ初の音ゲーはコンパクトなボリュームで初心者に優しい作りとなっていました。やり込みもあるので音ゲーガチ勢にも楽しめますが、普段アクションRPGなのに本当に音ゲーでよかったのか?という疑問が残る作品でした。振り返りには丁度良く、またリマスター版を遊んでみたくなる一品でした。

編集後記

 最初にも書きましたが2023年でKHシリーズは21周年です。当時14歳のソラと同い年の人は35歳ですよ。『3』でひとまずの完結でしたが、結局謎を残して続編発表ですから永遠に終わらなさそうですね。嬉しいですが。

 キングダムハーツは発売前のファミ通の特集で知りました。幼いながらハートレスのデザインやピノキオのワールドが不気味でした。キングダムハーツは怖くて誕生日に「アドベンチャーオブ東京ディズニーシー」を購入したという経緯があります。KHシリーズは中学生になってからハマりました。やっぱりFF+ディズニーの世界観は代替できない唯一無二のものですよね。

 イエン・シッド様の声優さんが交代されてましたね。ご長寿のシリーズになったので声優に関しては難しい問題ですね。スクエニ作品は続編までかなり時間がかかるので他のことに集中して時々新作が出たらラッキーと思って遊んでいます。はてさてソラの今後はいかなるものか長い目で見守りましょう。では、さいならー。

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