ペルソナ5タクティカが発売されました!クリア&トロコン完了しました。
シリーズ初のタクティクスゲームであり、3年ぶりの新作。本編の要素を巧くタクティクスゲームに落とし込んでいて意欲的な作品です。
またまた感想を述べていきたいと思います。
トロコンまでのクリア時間は40時間前後
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クリア約25時間+トロコン14時間=計39時間でした。
本編よりかはボリュームは少なめでしたが、外伝としてはちょうど良い量でした。
カレナミンのペルソナ・女神転生のプレイ遍歴は以下の通りです
作品名 | クリア有無 | 備考 |
ペルソナ4 | クリア済み | アニメ・漫画も全部読みました |
ペルソナ4ダンシングオールナイト | クリア済み | |
ペルソナQ・ペルソナQ2 | クリア済み | |
ペルソナ5/ペルソナ5ロイヤル | クリア済み | |
ペルソナ5スクランブル | クリア済み | |
真・女神転生Ⅴ | 未クリア |
『ペルソナ3』は劇場版を観ました。
個人的な原点は『ペルソナ4』です。発売からしばらくたってから高校生のときに購入しました。おしゃれなゲームはないかとガラケーで調べていて『Pursuing My True Self』を聴いた時の衝撃は今でも覚えています。ペルソナといえば、おしゃれな曲とさまざまな宗教の神々を使役できるという斬新さが素敵です。
基本情報
発売日 | 2023年11月17日 |
ジャンル | SRPG |
プレイ人数 | 一人 |
開発元 | アトラス |
レーティング | CERO:C |
対応機種 | Xbox PS5/PS4 Nintendo Switch Steam |
対応機種なかなか多種多様ですね!
公式サイトのリンクはこちらから
ペルソナ5とは?
2016年に発売されたRPGゲームです。そもそもペルソナシリーズはアトラスから発売された『女神転生』シリーズの派生作品として作られた作品群です。『女神転生』が宗教的な悪魔や天使と戦ったり仲魔にしたりというもので、『ペルソナ』は心理学的な要素にフィーチャーされていたりします。
そもそもこのシリーズでいうところのペルソナとはもう一人の自分が具現化した存在です。その姿や名前は、各ペルソナ使いの生い立ちや心の状態に似た神話の神・悪魔・英雄になります。ジャンプ作品の『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンドに近いですね。
ジュブナイル+ピカレスクロマン(悪者小説)をテーマに、主人公たちが怪盗として世にはびこる悪者の心を改心してまわるといった作品です。テーマカラーは赤。売上は脅威の300万本越えという怪物作品です。マイナーチェンジ版の『ペルソナ5ロイヤル』も300万本越えです。
RPGゲームとしては敵の弱点をつけば相手がダウンしてもう一度こちらが行動できるというシステム。逆も然りでいかにこちらのターン中に敵を行動不能にできるかの駆け引きが面白い作品です。物語も悪者を改心していくスッキリ感やキャラクターの葛藤や心の成長が熱いんですよね。
このシリーズ、気がつけば外伝作品が多いんですね。『ペルソナ4』からダンスゲーや格ゲーやダンジョンゲーが派生されていってましたね。『ペルソナ4』の主人公通称番長は過労死寸前になりながらもアトラスを救った英雄と言われています。『P5』はダンスと世界樹の迷宮と無双ゲーで外伝が出ています。
↓2020年にペルソナ5ロイヤルの感想をはてなブログで書いているので是非に。
『その心に焔を灯せ 革命劇、開幕!!』ペルソナ5タクティカとは?
本編『P5』発売から7年、『ペルソナ5スクランブル』から3年、シリーズ初のシミュレーションRPGとなります。
キャラクター
心の怪盗団
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かつて東京を中心に世の中に蔓延る理不尽な大人たちの心をいい方向に改変していった怪盗集団です。今作の会話シーンはイラストで進行するんですが、凝った作りとなっています。
彼らは仮面を引き剥がすことで叛逆の精神たるペルソナを召喚することができます。
ちなみに『ペルソナ3』は銃型召喚器の引き金を引く、『ペルソナ4』はアルカナカードを破壊することでペルソナを召喚します。
主人公(ジョーカー)
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所持ペルソナは大怪盗アルセーヌ。今作は呪怨属性ではなく絶望属性という名前に変更。敵のガードを解く+次ターンの移動力を上げる効果がかなり便利でした。本編ではそこまで強くなくて超序盤でアガシオンという壺に合成されてしまうんですけど、外伝だとアルセーヌでずっと戦えるので映えますね。
冤罪で保護観察処分となった少年。口数が少なく大人しそうですが、最初は学校では怖がられていましたね。選択肢次第ではとんでもない浮気野郎にも。『スマブラSP』にも電撃参戦してペルソナを知らなくても認知度は高いんではないでしょうか。
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革命少女・エル
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外伝オリジナルキャラその1。今作のヒロイン。ペルソナ使いではないので実質装備品による強化ができないですがその分汎用性の高い能力でした。
序盤は彼女とその街の人々の革命にフィーチャーされた物語。中盤以降は怪盗団と取引という形で仲間になります。髪型が完全にタイプでございました。
話の都合上、続編でなかなか登場させづらいでしょうが何らかの形で出演できればですね。
春日部 統志郎
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外伝オリジナルキャラその2。次代の首相候補と噂される国会議員おじさん。なんとも慎重でビビり。ただ、怪盗団たちに気遣ったりと社会人らしい姿もあり憎めないコミカルなおじさんです。ペルソナシリーズはおっさんの活躍もしっかり描写されているので良いですよね。
ラヴェンツァ
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詳しくは説明しませんが存在自体がネタバレなラヴェンツァ殿。他作品での「エリザベス」や「マーガレット」ポジションです。今作は鍛治屋のような見た目で登場です。合体事故率の高さにイラつきますが、彼女のボンバーヘッドに癒されました。
物語
あらすじ
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時系列は本編の事件が終了してからの冬。1学年上の真と春が卒業を控えている時期ですね。喫茶ルブランでまったりしていたときにとある議員の失踪事件のニュースを見てから、一行は謎の異世界キングダムに迷い込んでしまう。キングダムは圧政を受けており、ジョーカーたちは反逆者としてピンチに。そこで革命家の少女エルと共に革命を起こす戦いをすることになる。
今回のお話のあとの夏休みに『ペルソナ5スクランブル』に繋がります。
怪盗団の活躍をまた楽しめる
3年ぶりに怪盗団が集結しているのは感動ですね。本編よりデフォルメされている分、個々のキャラが誇張されている感は否めませんが、それはそれとして嬉しい限りでした。
目新しさはないけど王道いく古き良きペルソナ
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一言で表すなら『ある男の成長物語』プロット自体はいつものパターンって感じでした。分岐はなく一本道です。
本編とは違う異世界に巻き込まれ、そこで出会った外伝キャラと現実世界の脱出を目指す。オリジナルキャラには過去にトラウマをかかえており、それを思い出しつつ怪盗団と乗り越えていく・・・。主人公たちは本編の怒涛の1年を乗り越えたあとなので達観してましたね。統志郎とどこか共通点を持つ怪盗団がアドバイスや励ましていく形はなかなか良いですね。
規模感はかなり小さいです。オチもベタっちゃベタでほんのりハッピーエンドでした。時系列的には次の『P5S』は日本中を巡ることになるので、このくらいがちょうど良いかもですね。
オープニングで銃はフォーチャーされていましたがあんまり舞台装置としての伏線はなかったですね。『革命の弾丸』的な表現ってだけでした。
システム面で思ったこと
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流れとしては物語進展→ルブランで戦闘準備→戦闘前会話→戦闘→戦闘終了→物語進展・・・という遷移でした。ここはシミュレーションゲームあるあるって感じですね。
合間で主人公たちのGPやサブペルソナをゲットできる『クエスト』もあったりします。
戦闘はタクティクスというより詰将棋のT
戦闘は3人1組で戦います。成長要素は怪盗団レベルという単位なので、個々のレベル上げをしなくてよかったのは高評価です。好きなキャラを好きなタイミングで出撃させられます。個々の能力はGPというポイントで上げていきます。
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無防備な敵を倒すとダウン状態にでき、そいつを3人で囲むとおなじみの総攻撃が発動します。
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各戦闘ではアワードというお題が3つあります。完全クリアがトロコンの条件になっていますしクリアできればGPももらえます。ただこのアワード、ワンパターンで大体『○ターン以内に戦闘終了』『誰も戦闘不能にさせない』『敵を全滅させる』くらいです。ちょっと物足りないですが、トロコンの難易度は大したことはなかったです。
フィールドは序盤は敵を倒すだけになりますが、中盤以降はフィールドギミックをこなしながら敵を倒していきます。いかに敵を効率よくまとめて倒すかに関しては原作の戦闘要素を巧くタクティクスゲームに落とし込んでいるなぁと思いました。ほかのシミュレーションゲームよりもユニット数が少ないので脳トレ的に動かして戦っていくのは詰将棋をしている感覚でした。
サブペルソナの育成要素はほぼ皆無
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今作のサブペルソナは装備扱いとなっており正直カスタマイズ要素はほぼなかったです。『ペルソナQ』に似たシステムですね。あくまでステータスアップ用のシステムに感じました。そんなに追加スキルの恩恵を感じることがなかったので基本獲得所持金アップのスキルを秘伝のタレのごとく高レベルのペルソナに合体していくようにしてました。基本的にそれぞれのユニットの初期ペルソナだけで何とかなりました。
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おなじみの合体事故という不本意なペルソナになってしまう要素があります。本編だと強めのスキル持ちになったりするのですが、今作はそんなこともなくただのはずれ要素でした。事故率が本編より高い印象でした。
ちなみにシリーズお馴染みの『マーラ』様はリストラ。大人の事情なんですかね。
UIはおしゃれなのに見やすい
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テーマカラーの赤とジョーカーの黒色を基調とした画面です。一見ごちゃついているんですけど、特にしんどくないんですよね。
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やりこむと若干画面遷移で使いづらさを感じますが、そこまでしんどくはないです。
ペルソナ5のUIはゲーム開発者の方々も絶賛するんですよね。デザイナーの方は良い教科書になりそう。
重要語句の解説があるのは未プレイ勢にとって親切
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今作は重要語句の解説が設けられています。シリーズ本編から数年経って覚えていない人もこのゲームから始めた人もある程度はわかるようになります。
ペルソナは専門用語が多いゲームです。本編だと丁寧に描かれるので置いてけぼりにならないですが、外伝から始めたら確実に何言っているかわからないと思います。このシステムは『FF16』にも盛り込まれていたのでユーザーフレンドリーで良いですね。とはいえ、本編は圧倒的に面白いので遊びべきです!
ボス戦がイマイチ盛り上がらない
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なんかぬるっとボス戦が始まってしれっと終わる感じでした。ギミックは詰将棋チックな感じでそれぞれの淡々とこなす感じでした。ボス戦前の『Life Will Change』や外伝で激アツな戦いだった『Counter Strike』といった熱い曲があるのですが、特にそういったものもなかったです。
何なら『Will Power』が流れても良いシーンもありましたが、そんなことはなかったです。よく捉えるなら、過去作に縛られない革新的。悪く言えばペルソナ5らしくないという感じです。
第2キングタムのボスはトドメを刺してもイマイチ盛り上がらなかったです。設定的に倒したところで現実世界のその人物に影響がないのですがスカッと感が足りなかったですね。意味深に退場しますがその後伏線回収とかもなかったです。
なんなら第3キングダムのボスは普通の戦闘と変わらない。通常戦闘はギミックモリモリなんですけどここは、ショートカットしてボスに直接攻撃できます。なんならボスのモデルが相撲レスラー型の雑魚的と同じモデリングなのも気になりました。
過去作のパレスボスやジェイルボスには許せない悪行や改心したくなるような動機がありました。各ボスと味方側にも因縁があって倒した後のスッキリ感がありました。今作は物語の設定上、倒してからの気持ちよさはあまりなかったです。
ラスボス戦
本当のラストバトルに関してはギミックはそこそこ考えなければいけないのでよかったです。ここもひたすらチクチク攻撃するだけだったので作業感は拭えなかったです。
結局トドメに関してはムービーで決着でしたね。映像では熱い展開でした。ジョーカーがワイヤーを使っていたので『ロイヤル』の世界線なんでしょう。
クリア後の特典で設定資料が読める
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エルの初期画など開発の丸秘イラストが見られるので必見です。もしかしたら後ほど設定資料集が発売されるかもですね。
トロコン
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追加サブペルソナが増えるので2周は必須です。引き継ぎ可能なので思っているよりスムーズになります。一番めんどくさかったのはユニークスキル50回発動の『己の道をゆく』。これを忘れていて最後の最後で作業をして時間をくいました。
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運要素もなければ、頭を使う要素もないので粛々と作業をしていけばトロコンできます。
最後に
正直ペルソナ5T(詰将棋)ではないかってくらい脳トレなゲームでした。『スパロボ』や『ファイアーエムブレム』と思って買ったら拍子抜けするかもです。全体的に楽しんでほしいことはわかりましたが、物語展開に関してはいつものペルソナの熱さがありましたが、比較すると珍しく中々伝わりづらかったなぁという印象でした。
マイナーチェンジ、世界樹の迷宮、ダンス、無双、他ゲームコラボ、そしてシミュレーションとペルソナ5も多種多様になりましたが、やっぱり女神転生らしい本編が一番好きですね。そろそろジョーカーも労働基準法スレスレの労働環境になってきているんではないでしょうか。
この作品を土台に、歴代ペルソナキャラが集合してユニット多めでド派手なシミュレーションゲーになったらより面白くなりそうですね。かなりごちゃつきそうですが。
なんなら次はボードゲームかはたまたシューティングゲームになっているかも。そろそろペルソナ6でも良いですよ。
では、また別の記事にてお会いしましょう!さいならー
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